フッ素って本当に危ないの?
── 正しく知って、予防に活かすために


「フッ素って体に悪いんじゃないの?」「子どもに使っても大丈夫ですか?」

そういったご質問を受けることがあります。SNSやネットの記事を見て、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、ご安心ください。

私たち 池袋東口 大野歯科クリニック では、安全性と効果が世界的に認められている「フッ化物(fluoride)」 を予防の一環として使用しています。

当院には複数の歯科衛生士が在籍しており、お一人おひとりのリスクに合わせた「予防プログラム」 をご提案しています。

今回は「フッ素=フッ化物」の正しい知識について、丁寧にお伝えしたいと思います。

「フッ素」と「フッ化物」は違います

まず最初にお伝えしたいのは、「フッ素(F)」と「フッ化物(fluoride)」はまったくの別物ということ。

  • フッ素(F):自然界には単体では存在せず、有害なガスとして工業用に使われることもあります。
  • フッ化物(fluoride):フッ素がナトリウムやカルシウムなどと結びついた安定した化合物。

歯みがき粉や歯科の予防処置で使われているのはこちらです。

つまり、市販の歯みがき粉や歯科医院で使う「フッ素」は、正確にはすべて「フッ化物」です。

フッ化物の3つの働き

── むし歯予防のプロフェッショナルがすすめる理由

フッ化物は、むし歯を予防するために重要な3つの働きを持っています。

  1. 歯を酸に強くする(耐酸性を高める)
  2. 初期むし歯の修復を助ける(再石灰化)
  3. むし歯菌の活動を抑える(抗菌作用)

「できるだけ歯を削らずに、健康な状態を保ちたい」

そんな想いに応える力を、フッ化物は持っています。

当院では、定期検診やTBI(ブラッシング指導)と合わせて、必要に応じてフッ化物塗布や歯みがき粉の選び方のアドバイスも行っています。

スウェーデンやWHOも認める「予防の主役」

予防歯科が進んでいるスウェーデンやフィンランドでは、フッ化物の使用がすでに国家的な取り組みとして定着しています。

  • 1970年代、スウェーデンは日本よりむし歯が多い国でした。
  • その後、フッ化物入り歯みがき粉や学校でのフッ化物洗口を普及させ、今では「むし歯はまれな病気」と言われるほどです。

世界保健機関(WHO)も「フッ化物は、むし歯予防に最も効果的」と公式に認めています。

日本でも厚生労働省がフッ化物使用を推奨しています。

大人にも子どもにも:歯みがき粉の選び方

●大人の方へおすすめ

市販されている中では高濃度の1,450ppmフッ化物配合の歯みがき粉がおすすめです。

  • 歯の再石灰化を助ける
  • 酸に強い歯をつくる
  • むし歯菌の活動を抑える
  • フッ素入り歯磨き粉で磨いたあとは少ない水の量で、うがいは1回で終わらせる
  • 歯医者で高濃度フッ素を塗布した場合は30分飲食を控える

「治療を減らしたい」「これ以上むし歯を増やしたくない」という方にこそ、毎日のケアとしておすすめしています。

 

●お子さまの場合:年齢に合わせて使用量・濃度を調整

年齢 推奨濃度(ppm) 使用量の目安
0〜2歳 500〜1,000 切った爪ほどの量
3〜5歳 1,000 グリーンピース大
6歳以上 1,000〜1,450 大人と同様(1cm程度)

※うがいの発達にあわせて、誤飲を防ぐ工夫も大切です。

「フッ素=危険」という誤解は、情報が一人歩きしているだけのケースも多くあります。

実際には、正しい使い方をすれば、フッ化物は大切な“予防の味方”です。

私たち池袋東口 大野歯科クリニックでは、歯科衛生士による丁寧な指導のもと、フッ化物の適切な使い方や歯みがき粉の選び方をご案内しています。

忙しい毎日の中でも、ほんの数分のセルフケアが10年後の健康を変える。

ぜひ、私たちと一緒に、今日から「予防」に取り組んでみませんか?