ストレスと噛み合わせ

最近、噛み合せについて相談をしばしば受けます。
中でも思春期のお子さんを持つ親御さんから就寝時の歯ぎしりについての質問をよくされます。
その時期のお子さんは成長の過程で身長と共に顎も発育し、それに伴い歯筋肉顎の骨の調整がおこなわれます。調整といっても崩れたバランスを立て直すことは大きなストレスとなります。歯ぎしりはストレスを解放するための手段とも考えられています。

また成人の歯ぎしりもストレスブレーカー(緊張緩和)としての役割があり、一概に悪い習慣だと決めつけられません。実際寝ている間に血圧計をつけてもらい歯ぎしりの前と後に血圧の測定を行いました。なんと歯ぎしりをすると血圧が下がっていたのです。
最近の研究では噛み合わせとオキシトシンとの関係が明らかになってきました。
幸せホルモンといわれるオキシトシンは噛むことで出てくることが解っています。
「ストレスで寿命が縮む、ストレスこそ健康の最大の敵…。」と認識している方も多いと思います。
実際、ストレスが体に悪いと思っている人は思っていない人に比べ43%死亡率上がっています。
ところが最近の研究では、「ストレス反応=有用」と考えた被験者の血管は収縮しなかったという結果が出ました。
心臓はドキドキしていましたが、心臓血管としてはかなり健康的な状態です。
この状態は喜びや勇気に満ちているときに非常に近いそうです。

20150413_001 ストレス時に分泌されているオキシトシン
考え方によっては有用にからだに働きかけてくれるみたいです。
愛情ホルモンともいわれていますが

誰かに打ち明けたい
誰かと触れ合いたい
そして誰かを支えたい

自分の心を知るきっかけになるかもしれません。

ストレスがあると歯ぎしりをするということを耳にしますが歯ぎしりをすることで自分自身で癒しているのかもしれません。
昔から幸せを噛みしめると言う言い方がありますが理に叶った言い方なんですね。

もしオキシトシンに興味がおありでしたら有田秀穂さん著『セロトニン欠乏脳』(NHK出版)『共感する脳』(PHP研究所)、ケリーマクゴニカルさん「自分を変える教室」をご参考ください。